
【エンタメ関連銘柄】市場拡大が止まらない!ゲーム・メタバース・VTuberまで徹底解説

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はじめに
私たちの生活に欠かせない「エンターテインメント」。近年、スマートフォンの普及や通信技術の進化、そしてコロナ禍を経たライフスタイルの変化により、エンタメ業界はかつてないほどの変革期を迎えています。巣ごもり需要で一気に拡大したゲーム市場はもちろんのこと、仮想空間で新たな経済圏を生み出すメタバース、新しいファンカルチャーを築くVTuberなど、次々と新しいトレンドが生まれています。このような市場のダイナミックな動きを背景に、エンタメ関連銘柄への投資家の関心は非常に高まっています。

市場トレンドの分析
エンタメ市場の成長は、具体的な数字にもはっきりと表れています。日本のコンテンツ市場規模は2022年時点で12兆4,418億円に達しており、特にゲーム、動画配信、ライブエンタメ分野が成長を牽引しています。
世界に目を向けると、その規模はさらに圧倒的です。世界のゲーム市場は2030年には5,568億ドルに達すると予測されており、また、仮想空間での経済活動を指すメタバース市場も、2030年には世界で5,078億ドル規模にまで拡大すると見込まれています。さらに、日本発のカルチャーとして世界を席巻するVTuber市場も急成長を遂げており、国内市場だけでも2025年度には1,260億円規模に達すると予測されています。これらの数字は、エンタメ業界がいかに巨大な成長ポテンシャルを秘めているかを示しています。
関連銘柄リスト
ここでは、エンタメ業界の成長の恩恵を受ける可能性のある代表的な上場企業を、市場ごとに分けてご紹介します。
東証プライム市場
業種 | 企業名(証券コード) | テーマとの関連性 | 株探リンク |
---|---|---|---|
🎮 その他製品 | 任天堂 (7974) | 家庭用ゲーム機・ソフトの世界的リーダー。 | 株探 |
🏢 その他製品 | バンダイナムコホールディングス (7832) | ゲーム、玩具、アニメなど総合エンタメ企業。 | 株探 |
🏢 情報・通信業 | コナミグループ (9766) | 人気IPを多数保有する大手ゲーム会社。 | 株探 |
🏢 情報・通信業 | スクウェア・エニックス・ホールディングス (9684) | 世界的人気RPGを多数開発。 | 株探 |
🏢 情報・通信業 | カプコン (9697) | 「バイオハザード」など人気シリーズを多数保有。 | 株探 |
🏢 サービス業 | ディー・エヌ・エー (2432) | モバイルゲーム開発と多角的な事業展開。 | 株探 |
🏢 サービス業 | グリー (3632) | モバイルゲームに加えメタバース事業にも注力。 | 株探 |
🏢 サービス業 | MIXI (2121) | 「モンスターストライク」が主力のSNS・ゲーム企業。 | 株探 |
東証スタンダード市場
業種 | 企業名(証券コード) | テーマとの関連性 | 株探リンク |
---|---|---|---|
🏢 情報・通信業 | 東映アニメーション (4816) | 世界的人気を誇るアニメ制作の最大手。 | 株探 |
🏢 情報・通信業 | マーベラス (7844) | ゲーム、音楽、映像などを手掛ける総合エンタメ企業。 | 株探 |
🏢 卸売業 | 円谷フィールズホールディングス (2767) | 「ウルトラマン」IPと遊技機事業を展開。 | 株探 |
東証グロース市場
業種 | 企業名(証券コード) | テーマとの関連性 | 株探リンク |
---|---|---|---|
🏢 情報・通信業 | gumi (3903) | スマホゲーム開発、メタバース分野にも注力。 | 株探 |
🏢 サービス業 | カバー (5253) | VTuberプロダクション「ホロライブ」を運営。 | 株探 |
🏢 サービス業 | ANYCOLOR (5032) | VTuberグループ「にじさんじ」で業界を牽引。 | 株探 |
需給要素
エンタメ業界の株価は、様々な需給要因によって変動します。
- 需要増加の要因:
- 新作のヒット: ゲーム、映画、アニメなどの新作が社会現象となるほどのヒットを記録すると、企業の収益期待が高まり、株価が大きく上昇する可能性があります。
- プラットフォームの変化: 新しいゲーム機(例:Nintendo Switchの後継機)の登場や、VR/ARデバイスの普及は、新たな需要を創出します。
- グローバル展開: 日本のIP(知的財産)が海外で人気を博すと、ライセンス収入やグッズ販売が拡大し、大きな収益源となります。
- イベント・ライブ: 大規模な音楽フェス、eスポーツ大会、キャラクターイベントなどは、チケット収入だけでなく、関連グッズの販売や配信による収益も生み出します。インバウンド観光客の回復も追い風となります。
- 供給・コスト面の要因:
- 開発費の高騰: 近年のゲームや映像作品は高品質化が進んでおり、開発費が増加傾向にあります。これが企業の収益を圧迫するリスクとなります。
- クリエイターの動向: 人気クリエイターの独立や移籍は、企業のコンテンツ制作能力に影響を与える可能性があります。
- 技術革新: AIを活用した制作プロセスの効率化など、新しい技術がコスト構造を変化させる可能性があります。
投資へのアドバイス
本記事は、エンタメ関連銘柄に関する情報提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。エンタメ業界はトレンドの移り変わりが早く、ヒット作の有無によって業績が大きく変動するリスクも伴います。投資を行う際は、ご自身の判断と責任において、企業のファンダメンタルズや市場の動向を十分に調査・分析していただくようお願いいたします。
まとめ
エンタメ業界は、技術革新と新しいカルチャーの台頭により、今後も大きな成長が期待される魅力的な市場です。ゲーム、メタバース、VTuberといった新しい波に加え、映画やライブなどの伝統的なエンタメもデジタルとの融合で新たな価値を生み出しています。本記事で紹介した銘柄や市場トレンドが、皆様の投資戦略の一助となれば幸いです。
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