【実践報告】AI惣菜のスクリーニングに引っかかった「謎のPBR1倍割れ株」3銘柄を公開

2025年11月26日

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さて、今日（日曜夜）のテーマは「実践と答え合わせ」だ。
「朝の記事で『稼ぐための条件』は全て教えたはずだ。
だが、お前たちの9割は四季報すら開かず、スマホを眺めていただけだろう？呆れた怠惰さだ。仕方がない、私が代わりに検索して『答え』を用意してやった。」

画面の前で口を開け、誰かが「魚（銘柄）」を放り込んでくれるのを待っているだけの雛鳥。それがお前たちの実態だ。

日曜の夜、サザエさん症候群で「明日会社に行きたくない＝金が欲しい」という欲望が最大化するこの時間に、私が代わりに検索して掘り出した「お宝銘柄」の具体例を投げつけてやる。

これから紹介するのは、単なる推奨銘柄ではない。私が朝提示した以下の厳格なフィルタリングを通過し、生き残った「選ばれし3銘柄」だ。

PBR 1.0倍以下（解散価値割れ）
自己資本比率 50%以上（金利上昇に無傷）
生産性革命（AI・ロボットへの投資）

これらは、機関投資家のレポートや決算資料をAI解析し、私が「監視リスト」に入れただけの素材だ。買うか買わないかは、お前の指先一つで決まる。

【銘柄①】奥村組 (1833) – 財務の要塞と「モグラ」のAI化

まず一社目は、関西の名門ゼネコン、奥村組だ。

投資論点：異常なまでのキャッシュリッチ

この会社最大の特徴は、**「実質無借金経営」**という鉄壁の財務基盤だ。金利が上昇し、借金漬けの不動産・建設企業が悲鳴を上げている中、奥村組は無傷だ。

PBR：約1.0倍（攻防ライン）
配当利回り：4.29%（予想）

この高配当は「PBR1倍割れ脱却への執念」だ。株価が下がれば利回りが上がり、インカムゲイン狙いの投資家が買い支える「要塞」となっている。

隠されたAI材料：シールド工法の自動化

奥村組は「トンネルの奥村」と呼ばれる。地下深く、暗闇の中で巨大なシールドマシンを操作するのは、これまで熟練工の「勘」だった。

だが、奥村組は**「シールドマシンのAI制御」を導入した。地質データをAIがリアルタイムで解析し、掘削速度を自動調整する。熟練工の「暗黙知」をデジタルデータに変え、新人でもベテランと同じ品質で掘れるようにしたのだ。これこそが、労働人口減に対する「構造的な回答」**だ。

【銘柄②】アイダエンジニアリング (6118) – 捨て値で放置されたEVシフトの黒子

二社目は、プレス機械の世界的大手、アイダエンジニアリングだ。

投資論点：市場の盲点（PBR 0.6倍台）

この銘柄を見た時、私はバグを疑った。

PBR：0.67倍
自己資本比率：68.0%

企業の解散価値の約3分の2でしか評価されていない「捨て値」だ。財務が健全であるにもかかわらず、ここまで売り込まれている状態は**「ディープ・バリュー」**の典型であり、修正局面での反発力は高い。

隠されたAI/EV材料

アイダの真価は、電気自動車（EV）の心臓部である**「駆動用モーター」**の生産技術にある。モーターコア（薄い電磁鋼板の積層）を高速・精密に打ち抜く技術は世界屈指だ。

さらに、彼らは単なる機械屋ではない。プレス機から得られる成形データをAI解析し、予知保全を行う**「IoTソリューション」**を展開している。市場の認識（ただの機械屋）と、実態（EV・AI関連）のギャップ。投資家が最も儲かるのは、このギャップが埋まる瞬間だ。

【銘柄③】山善 (8051) – 中小企業を支配する「黒衣のプラットフォーマー」

三社目は、工作機械や産業機器を扱う専門商社、山善だ。

投資論点：PBR1倍へのラストスパート

PBR：0.96倍
配当利回り：3.62%

見ての通り、PBR1倍のボーダーライン上にいる。これは経営陣が「あと少しで1倍を超えられる」と強烈に意識している水準だ。株価を吊り上げるための「カード（増配や自社株買い）」を切ってくる可能性が高い。

隠されたロボット材料：自動化の民主化

大企業は勝手にAIを導入できるが、日本の中小製造業にはノウハウがない。そこで山善だ。

彼らは、ロボットメーカーとユーザーの間に入り、最適な自動化システムを提案する**「ロボットSIer」としての機能を強化している。自社の物流センターでもAI在庫管理や自動搬送ロボット**を導入し、それをショールームとして外販している。「日本の中小製造業のDX」という巨大な市場を、黒衣として総取りするポジションにいる。